これからパソコン要約筆記をする人へのアドバイス(入力編)

わが市の令和3年度の要約筆記養成講座が始まった。

昨年は中止になったせいか分からないが、例年よりも受講生が多いことにびっくり。

コロナのせいで仕事がなくなったり、先行きを不安に感じて資格を探している人が多いのかもしれない。

入力文字数、あなたは何文字?

知り合いがパソコン要約筆記に挑戦したいと連絡してきた。

市の広報で募集があるので本当にやる気があるなら応募したらいい、と言ったものの・・・

受講開始後に「入力文字数が応募条件に足りていないかも」と言うではないか。

どや

今、それを言うか?

もう講座は始まったし、本当は入力できるのに謙虚にそう言っただけかもしれない。

でも、本当に入力文字数の条件に達していないとしたらちょっと問題かな。

入力できない、イコール、パソコンで要約筆記ができないと等しいから。

でも、本当に受講条件の文字数に達していないなら、これから努力すればいいだけ。

タッチタイピングは「誰でも」上達する技術だと確信しているから。

欲を言うなら1分間100字以上だといい。80字だとまあまあ、60字でギリギリという感じかな。

現場に出ている人たちは平均150文字/分ぐらいかな。速い人は200~250文字くらい。

「打てない」などと甘えたことを言わずに日々の訓練で上達するのを信じて諦めないことだ。

講座修了後は実力の世界

パソコン要約筆記は受講の応募にあたり、どこの自治体も条件をつけているところが多いはず。

絶対に必要なのは「自分のノートパソコンを持っていること」とある程度入力ができること。

だけど、入力文字数に関してはテストをしない自治体が多いと聞く。

テストに合格すれば受講できるところもあるぐらいだから、本当は最低限の入力テストぐらいしてほしいんんだけど。

入力ができないと、養成講座をおえて現場に入ったはいいけ厳しい世界についていけず1~2年でやめた人もいる。

パソコンは手書きよりも「実力」がものを言うかもしれない。

習得度が低いなら、毎日でも入力練習すればいいだけのこと。

普通に練習すれば、ある日突然できるようになるわけでなく、徐々に多く入力できるようになる。

しかし、入力に関しては、向き・不向きもあるかもしれない。

最初のうちは先輩たちが親切に教えたりカバーするかもしれないが、早口の話者は500文字以上にもなるから、ついていくだけで必死のはず。

普通の速度でも1分に300~400文字だから、要約しないと、とてもじゃないが話についていけない。

自分で言うのもなんだけど、パソコン要約筆記は本当に神業に近い。

だから、ボランティアだからといって甘い気持ちで入ってきてほしくない。

入力練習はすればするほど上がる

インターネットで「入力練習ソフト」などと検索すると、いろんなものが出てくる。

まずは、そのなかから1つ決めて、一日10分でも構わないので1カ月毎日練習してみよう。

とにかく、しゃべったことを自在に入力できるようになるためにはタッチタイピングできないと話にならない。

その上で、要約や読みやすい表記などの知識をつけていけば大丈夫。

「勉強していれば、そのうち入力ができるようになるだろう」「講座で教えてくれるだろう」ではダメ。

何かに期待したり人に依存するのではなく自発的に動かないといけない。

新人のうちは、先輩たちも優しく教えてくれるけど、どんどん活動するようになると要約筆記者として自立しないといけないときがくる。

今のうちに自分に厳しくして研鑽を積めば、その厳しい現実も乗り越えられると思う。

今日のアドバイス

何かを始める「キッカケ」は単なるはずみでしかない。

努力を怠る人は結局何をやっても何もできない。