先日の要約筆記の勉強会で統一試験を受験した手書きの仲間に会いました。
3月20日過ぎに試験の結果が届いたそうです。
結果はみごと合格(パチパチ!)
彼女は手書きでボランティア歴も長いのですが今年が初挑戦。
2020年度の試験は受験者が少なかったものの合格率はかなりよかったそうです。
気になる合格率は、手書きは久しぶりに30%超え、パソコンも40%近くとかなり上がりました。
2020年度の統一試験の特徴で気づいた点を2つあげます。
合格率が手書き・パソコンともよかった
合格率の高さの理由は養成講座を中止する自治体が多く再受験の人が多かったことに尽きると思います。
ある意味、当然かなという気もします。
人数を減らして講座を開いたところもあったそうですが、開催を見送ったところがほとんどですから。
2度目、3度目の挑戦者が多かったと思います。
そうなると試験内容の傾向も把握できるし、経験もあるので前よりは余裕で試験に臨めるのでしょう。
パソコンの受験者が初めて手書きを上回る
私がパソコンだからではありませんが、時代を考えるとこちらも納得です。
パソコンを使う機会も増え、入力する若い人も増えています。
いつかパソコンの受験者が手書きを上回るのではと思っていました。
それに、両方受ける人も増えてきています。
かといって手書きの需要がなくなるわけではありません。
ジッと座っているシーンではパソコンの方がいいですが
診察や動き回るような環境などはやはり手書きがいいからです。
問われる対応力
合格した手書きの方も「自信をもって現場に行ける」と喜んでいました。
一定のレベルに達したというお墨付きをもらったわけですから。
合格者は技術と知識が一定の条件に達したということでより一層のプロ意識が求められます。
プロとして大切なのは「対応力」だと私は感じています。
統一試験の中にも、対応を問われる設問がありますが、現場に出ると利用者への対応や配慮が必要なことが多々あります。
知識があっても、技術が高くても、利用者や周囲への配慮が欠けていてはプロとはいえません。
その意味では、人として問われる部分も出てきます。
頭で分かっていても現場でとっさに行動できないこともあります。
徐々に身につけていきたいところです。(己の反省も含めて)
これからはパソコンor手書き、どっち?
手書きの方の中には「パソコンができていいわね」と言う方もいますが
はっきり言ってパソコンの入力は「誰でもできる」レベルのものです。
パソコン要約筆記からすれば、手書きは要約力があって漢字が書けてうらやましい。
機械が教えてくれるので私は最近、漢字が書けなくなりました。
手で書く必要性があるときは、パッと漢字がでないので平仮名だらけで恥ずかしい思いをします(汗)
とは言うものの、今後ますますパソコンの需要が増えると考えています。
パソコンに挑戦したいけど何からはじめていいか分からない方は、苦手意識を捨てて、入力練習から始めるのはどうでしょうか。
ネット検索で「タイピング練習」と入力すると、ほんとにいろんな練習素材があります。
入力は練習すればあっという間に速度はあがります。
正しいタイピングができれば、ガーッとマシンガンのように速くなくてもいいのです。
要約力があれば、短くても伝わる文章が入力できるようになります。
2020年度の試験問題はどうだったか
2020年度の試験問題は、今年5月に要約筆記者認定協会のホームページに公開される予定です。
再受験の人が多かったことで合格率はアップしましたが、問題が簡単だったわけではありません。
その問題を解いてみて、パソコンに挑戦するのも遅くないと思います。
過去問をみると、どこの分野からどういう問題が出ているか傾向がわかるので一度挑戦してみてもいいでしょう。
何かを始めるのに早い・遅いはありません。