2020年の地域開催の要約筆記養成講座は4月から12月の予定でしたが、4月半ばに「中止」の連絡がきました。
行政主催なので当然かも
今年は受講希望者が多くとても期待していただけに、すごく残念です。
来年度、開催されるか分かりませんが、希望者がモチベーションを維持して受講しようという気持ちになっていただきたいと思います。
要約筆記の派遣がない
さて、こんな状態なので今年の派遣はほぼゼロの状態です。
連休明けでも自粛持続の13都道府県ではありませんし、少人数のイベントは徐々に再開される見通しです。
万全で臨んでも何かあると「責任問題」はつきまといますから、開催までのハードルは高いと思われます。今はまだ空気を読んでいる状態です。
イベントが開催されるにしてもアルコール消毒や換気対策などを行うことが条件になると思います。
誰もがリモート会議ができるわけではないでしょうし、50人以下なら会議は開催するという風潮になっていくと思われます。
今年の派遣状況は?
2月末までは派遣が実施されましたが、3月に依頼のあった派遣はすべてキャンセルになりました。
緊急の依頼としてノートテイクが3月と4月に派遣はありましたが、今年の派遣状況は昨年の1~2割になるのではないかと予測しています。
そこに経済的な不安もあり、要約筆記などのボランティアは予算も縮小されるのではないか、養成講座もどうなるんだろうという不安もあります。
まあ、泣き言ばかり言っていても仕方ありませんから、今年は個々に勉強して、力をつけていくしかないですよね。
遠隔情報保障
当サークルの学習会(練習会)も、5月は中止、6月も未定という状況です。
今のところ養成講座も派遣もないので、練習会も不必要かもしれません。
でも、要約筆記の技術って使わないとナマってしまうんです。
手書きもパソコンも。
ちょっと前に、パソコンメンバーが「パソコン要約筆記マニュアル なごや組」というサイトから
遠隔連携練習の方法を見つけてくれました。
PacketiX.NETというシステムを使います。
ソフトイーサ社と筑波大学が提供しているVPN(Virtual Private Network)、つまり仮想LANの実験サービスを利用させてもらい、各家庭から遠隔連携で練習しようという話になりました。
無料で使えるため、当サークル有志がマニュアルを作成してくれました。
その後、各自が設定し、この遠隔連携システムを利用しては派遣のメンバーで事前に練習したりしていたのです。
今、まさに、この仮想LANでの練習がピッタリです。
ただ、この遠隔連携もメリット・デメリットがあります。
・無料で操作が簡単
・出掛けなくていいから気が楽
・時間さえ合わせれば誰とでも練習できる
・非言語コミュニケーションが取れない
・(顔を合わせていないので)小声での注意や指示が出せない
・時々サーバーにつながらないときがある
パソコン要約筆記の最中に、メンバーがパソコントラブルでアセアセしているとき、その雰囲気から「あ、今、トラブっている」ということが分かりますが、遠隔ではそれが分かりません。
練習に使う音声も注意が必要です。
リアルタイムに流れているテレビやラジオを使用しないと駄目なんですね。
ユーチューブのこの番組と指定しても、少しでもタイミングがずれると聞こえる時間に差が生じるからです。
数回行った遠隔連携練習会ですが、自宅にいるということもあり緊張感にやや欠けることもあります。
実際、今後は集まって練習というのが難しくなるので、厳しい姿勢で練習に望むことが大切になってきます。