2019年度の統一試験が終わり3月中旬に結果発表がありました。
受検された方、いかがだったでしょう?
2019年度の結果と2020年度の対策を考えたいと思います。
今年はコロナで養成講座があるのか心配だよね
2019年の試験はどうだったか?
手書きとパソコンの合格率は、例年どおりだったようです。
相変わらず手書きは20%台、パソコンは30%です。
合格率の差が縮まってきたような気がします。
手書き | パソコン |
145名合格:563名受検 | 140名合格:428名受検 (両方受検した86名含む) |
26% | 33% |
両方受検した方が86名いました。
これは増加傾向です。
両方の資格を持っていると強みになるね
2019年度の受講生さんと話す機会があり、2019年度の試験内容について聞くことができました。
彼女は養成講座修了後、過去問をひたすら解くという方法で臨んだそうですが、このたびの試験は過去問の出題と若干の違いがあり、かなり戸惑ったそうです。
試験の最中から「絶対落ちる!」と思ったそうですが見事に「合格」。
今、あらためて考えると、ちゃんと分かっていないと答えられない問題が多かったと言っていました。。
確かに、学生時代もそんな経験がありました。
定番の設問も違った角度からの設問だと「あれ? どうだったっけ?」みたいな。
分かる、分かる・・・私も同じだったから。
私が受けたときも、試験の最中に、おいおい、来年までどんな勉強をしたらいいんだよ~なんて思っていました。
基礎をしっかり押さえていないと答えられない問題が多かったそうで、大事なのはポイントをしっかり押さえることです。
要約筆記の統一試験問題は、やはり過去問を徹底的にやることですね。
全国統一要約筆記者認定試験過去問題集が全国要約筆記問題研究会から発売されていますので、もし不合格だったら、こういう冊子で学習するのもいいでしょう。
2020年度の養成講座
おととい(2020年4月16日)全国に緊急事態宣言が出ました。
当県は、最初の7都府県に含まれていなかったので、4月末から養成講座を開始予定で準備していましたが延期になりました。
場合によっては今年の養成講座は中止もあり得ます。
要約筆記の養成カリキュラムは84時間なので、土曜または日曜に4時間(午前2時間、午後2時間)やるとしても21週かかります。
平日夜に開催しているところは、1年がかりですよね。
私の所属する自治体では、4月末から12月までで、そのまま2月に認定試験という流れです。
覚えたてだと合格率も高いようですし、モチベーションも高いままなので、受検までがスムーズです。
でも、今年はどうなるかな?
いったん延期で、開始するとしても6月からになります。
そうなると、認定試験の申し込みをする12月末まで終わるかどうか・・・。
遅れた分をどう取り戻すかなど打ち合わせもしないといけませんが、今の自粛生活では何も動けない状態です。
統一試験はあるはずだから
今の自粛生活では会議もできませんが2020年度の要約筆記統一試験は2021年2月21日(日)に予定されています。
自治体によっては、独自の養成講座のスケジュールでやっているところもあるし、2019年の試験に不合格の方が再度チャレンジするでしょうから。
コロナが収束した後でも、聴覚障害のボランティアが不要になるということはありません。
むしろ、今回、不安なニュースを見た難聴の方や聴覚障害者が、一層「字幕の付与」の必要性を訴えています。
つい先日、NHKの朝のニュースでも取り上げられていました。
将来性のある要約筆記
3月と4月に派遣の依頼が入っていたイベントはすべて中止になりました。
福祉の予算は削られる一方で要約筆記も手話通訳も派遣回数が少なくなっているように感じますが、要約筆記のニーズがなくなることはありません。
今の混乱がいつ収まるか分かりませんが、いつかはイベントが再開されるでしょう。
自粛生活でも勉強は可能です。
そして、要約筆記は脳トレになります。
何気にテレビを見たりやラジオを聴いていても「話の要旨をつかむ」のが習慣になっていて、話のポイントをつかむことができます。
だから、大きな目でみると自分のためにもなるんです。
人様のお役に立てて、なおかつ自分の生活も充実します
また、ボランティアを続けること、学習をすることで人間関係にも幅ができ、体も心も鍛えられているような気がします。
何もしていなかったら、アッという間にぼけたかもしれないな~と感じるこのごろです。