アレ書きたい、コレ書きたいと思っているうちに年度が替わって、いつの間にか桜も散っていました。
本当に、本当に「時」が過ぎるのは速い!
ビュンビュンと音もしないほど。
サークルも新入会員さんが入り、また同時に去って行く方もいます。
4月も半ばになり、新年度の活動が始まりました。
そんな時期ですが、個人的事情により、3月から飲食店の短時間バイトを始めたんです。
高校生以来の飲食バイト。
3月は、バイト後に疲れ果ててバタンキューでしたが、やっと体が慣れつつあります。
肉体労働は嫌いじゃないけど、50代にはこたえます!
飲食の仕事は大変です
これわんのバイト先は、某飲食チェーン店。
いつも求人のチラシが出ているので「きつい」んだろうなと思っていましたが、きつかったっす。やっぱり。
何がきついって、初日だけは店長が手取り足取り教えてくれたものの、2日目からは「アンタ、もう全部分かるでしょ」って感じなんですね。
圧倒的に人手が足りない。
みんな、手いっぱいで新人にかまっていられない。
だから、分からなくても聞けない雰囲気。
何か聞いてもうるさがられたり、かといって下手に遠慮してボーッと突っ立っていると、リーダーに「どうしたの? 遠慮してちゃダメでしょ?」って言われたり。
最初はどうすりゃいいのか分からず、いいトシこいて泣きそうなこともありました。
それでも徐々になじんできて、大変な中にも少しだけ楽しさを見つけています。
専門性の高い要約筆記
こういう業界なので、学生のバイトも多く、教育もできないからかもしれませんが、クレームが多いんですよね。
時にはお褒めの言葉をいただくこともありますが、95:5の割合で圧倒的にクレームが多い。
クレームというより、「これはカスハラでは?」と思うものもあります。
だけど、全部にちゃんと対応していて、従業員はもちろん、バイトにも情報を開示していて、すごいと思いました。
お客様のほうも、お金を払っている以上、ちゃんとおもてなしを受けたいという意識が高いのかなと思います。
お客様は神様だから
まだ日本ではお金を出すほうの立場が強いというか。
私はお客さまと店員は対等とまではいかないまでも、失礼なことがなければ何とも思わないんですが、そうじゃない人も多いんですね。
そう考えたとき、要約筆記って、講演会に来られた方から何か言われるということはありません。
おい、こら、誤字出してたぞ
そう思っていらっしゃる方もいるでしょうけど、言われたことはありません。
専門性の高いことをしていると思われているからでしょうか。
それとも、手書きにしてもパソコンにしても、現場は非常に緊張してピリピリしてコワい顔しているから?
声を掛けづらいのかもしれませんね。
ちょっと話がずれますが、昔、昔ですが、要約筆記でイヤーな思いをしたことはあります。
某テレビ局の人に「冒頭のトップの人が話す部分は入力しないでもらえますか。みんながトップの方向を向いている画が欲しいんで」と言われたこと。
今はおそらく言われないでしょうが、10数年前に言われたことがあるんです。ビックリしました。
入力すると、会場の人たちは文字の出るスクリーンに顔を向ける人もいるので。トップは祝辞を言ってすぐに帰ってしまわれるので、私たちが入力しなければ、サッといいシーンを撮って帰られると考えたのでしょう。
でも、頼むところが間違っているし私たちに関係ない話です。そのときは、主催者に確認して違う場面を撮ってもらいましたが、事前打ち合わせなどでこういったことが前は頻繁にありました。
今は、マスコミは撮りやすい場所から勝手に撮っていきます。極力、私たちが映らないよう。
そうそう、話が逸れましたが、要約筆記の最中はお仕事のじゃまをしてはいけないと思われるのか、多少のタイプミスしても、何も言われない、怒られない。
クレームなんて(私は)受けたことありません。
たまたま会場に手書きのベテランの方がいて、会の終了後に「もっと要約せえよ」というのはありますが。
手書きさんから見ると、パソコンはあまり要約していないように見えるようです。
定年がないからこそ
私、バイト探しのとき、50代での仕事探しって大変だな~って実感したんです。
人手不足の業界だったから雇ってもらえたと思っています。
手話や要約筆記は定年もありません。
試験に受かった後は、再試験などもなく、能力確認のためのテストもありません。
要約筆記って、黒子だし、大変です。ハクチョウがすましているのに、水の中では必死で足を動かしているのと同じ。
でもね、褒めていただくシーンは実は多いんです。
数カ月前に、議員さんがいる前で要約筆記する場面があり、片付けをしていたときに、議員のお一人にお褒めの言葉をいただきました。
難聴者やスクリーンを見ている人たちにも感謝される。
それなりに責任のある仕事ですが、「あー、要約筆記って大変」って思っていた自分が恥ずかしい。
あらためて、いろんな経験をしたからこそ、要約筆記の専門性や重要性を知ることができてよかった。
派遣後は、ドーッと疲れることも多く、能力的、体力的に衰えてきたのかな・・・なんて弱気になっていましたが、飲食バイトで新しい発見がありました。
今年も頑張って活動しようと思います。